りんごの値段の推移
りんごが大好きで、一年中食べています。
ドイツのことわざに「一日一個の林檎は医者知らず」というのがあるように、美味しいだけではない魅力もあります。
ところで、りんごは、スーパーによって、また時期によって値段がかなり異なっていると感じることはないでしょうか。
そうなのです、りんごは最安値の時期と最高値の時期との格差を比較すると2倍以上になることもあります。
そこで、一年中りんごを食べている筆者が、りんごの値段の推移は、どのようになっているのか、なぜ時期によって、りんごの価格が異なるのかについて紹介します。
目次
1 収穫量によって販売価格が異なる
りんごは、年によって大きく収穫量が異なります。
天候や台風などの自然災害にも大きく収穫量が左右されます。
過去には、「りんご台風」と呼ばれるほど、りんごの被害が大きかった台風があったほどです。
りんごの販売数量を見ると、例えば、ここ20年の青森県産りんごの販売数量の推移は、28万トンの年もあれば、45万トンになる年もあったりと、大きく上下しています。
そのため、収穫量が少ないときは、どうしてもりんごの値段が高くなってしまう傾向にあります。
2 季節によって販売価格が異なる
1) りんごの収穫時期
りんごの収穫時期は、品種によって異なりますが、概ね8月から11月までです。
消費者である私たちにとっては1年中食べられるりんごですが、収穫時期は実は1年のうち4ヶ月程度なのです。
2) りんごがよく出回る時期
りんごがよく出回る時期は、収穫時期の少し後の9月から4月ぐらいまでです。
確かに、この時期は食品スーパーに行ってもりんごは目立つ場所にありますよね。
そして、ゴールデンウィークから夏に向けては、りんごは隅っこの方に追いやられますよね。
3) りんごの値段の推移
このことから、りんごの販売価格は9月ぐらいから徐々に安くなっていき、冬の時期に最も安くなります。
そして、5月から8月にかけて、値段が上がっていきます。
3 なぜ、収穫時期ではないときでもりんごが売られているのか
ところで、りんごの収穫時期が8月から11月であるにも関わらず、なぜほぼ一年中販売されているのでしょうか。
りんごが一年中販売されているのは、とても不思議ですよね。
なぜ、りんごを一年中販売することができるのかというと、それは、特殊な方法で保管(普通冷蔵とCA貯蔵という方法で保管)しているからなのです。
1) 普通冷蔵
普通冷蔵は、文字どおり普通に冷蔵することで、温度0度、湿度90%程度で保管することです。
この普通冷蔵で保管されたものは、概ね8月から翌年の2月ごろまで販売されます。
2) CA貯蔵
りんごをさらに長持ちさせるために開発されたのがCA貯蔵という方法です。
CA貯蔵のCAとは、Controlled Atmosphere Storageの略で日本語に訳すと、空気調整保管庫といったところです。
このCA貯蔵をごく簡単に説明すると、空気の含有量を少なくして、りんごをいわば休眠状態にさせてしまうということです。
これにより、春以降も新鮮なりんごを食べることが出来るのです。
4 りんご1個の値段がいくらなら嬉しいか
ところで、りんご1個の値段がいくらなら嬉しいでしょうか。
私の場合は、スーパーで1個の値段が100円以下なら、思わずまとめ買いしてしまうぐらい嬉しいです。
春から夏にかけては、りんごの値段もかなり上がってしまいますので、150円以下ならとても嬉しいと思います。
最高値の時期には、りんご1個238円ぐらいまでいってしまうので、その時は買う個数を抑えるようにしています。
5 まとめ
春から夏にかけて、りんごの価格相場がかなり高くなる理由がわかりました。
春から夏はCA貯蔵で保管されていたりんごが出荷されるからですね。
でも、りんご好きな私にとっては、値段が高くてもりんごを食べれるだけありがたいです。