家を買う前に絶対に知っておきたい土地の確認方法
マンションや一戸建ての家など不動産購入を検討している方も多いことでしょう。
家を買うにあたっては、通常は勤務地までの距離や買い物、公園に適した場所か、眺望は良いかなどを重視して決めることが多いと思います。
しかし、忘れては行けないのが、その土地が災害に強い土地かどうかという点です。
仮に、災害に弱い土地であれば、どんなに利便性がよく眺望が素晴らしくても購入するべきではないでしょう。
私が家を購入した時に知人の
不動産鑑定士
不動産会社の営業マン
銀行員
から災害に強い土地かどうか、絶対に確認すべき事項を教えてもらいました。
この確認事項を一つ一つ実行することによって、災害に強い土地の不動産を購入することができました。
そこで、自身の経験を元に、家を買う前に絶対に知っておきたい土地の確認方法を紹介します。
目次
1 地震に備える
日本は世界有数の地震国です。
周囲に 北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートの4つのプレートが地震の多発はこれからも避けられないことでしょう。
そのため、不動産購入にあたってはより地震リスクの少ない地域を探すことが重要になります。
1) 活断層と活断層までの距離を確認する
活断層とは、過去に地震を起こした形跡があって、かつ今後も地震を起こす可能性がある断層のことを言います。
そのため、不動産を購入しようとする場合、活断層が近くにあるか、そして活断層までの距離がどのくらいあるかを確認して、地震のリスクを想定しておく必要があります。
活断層図は以下の国土地理院のサイトから見ることができます。
また、Wikipediaでも日本の主な活断層を確認することができます。
2) ゆれやすさマップを確認する
ゆれやすさマップとは、同じ強さのゆれを発生させた場合に地表面がどの位揺れるかを地図に表したものです。
各都道府県のゆれやすさマップは内閣府のサイトから見ることができます。
3) 地盤を確認する
地盤の強さを確認することも必要です。
まずは地盤サポートマップで簡単に確認できるので実施してみると良いでしょう。
2 洪水に備える
日本の南東の海上では低気圧、亜熱帯低気圧が発生しやすく、日本は台風がとても多い国の一つです。
そのため、不動産購入にあたっては河川の氾濫などによる浸水、洪水に備える必要があります。
1) 洪水ハザードマップを確認する
大雨により河川が氾濫した場合等に備えて、洪水ハザードマップが各地方自治体が公表しています。
また、国土交通省がハザードマップポータルサイトを公開しており、そこからも洪水ハザードマップを見ることができます。
2) 古地図を確認する
さらに古地図を入手して確認すると土地の歴史もわかり、より詳細な地域の情報を知ることができます。
例えば、河川の流れが変わり昔は川が流れていたところが、今は住宅地になっているということも普通にあります。
そのため、古地図の確認はとても重要です。
古地図の入手方法は国会図書館のサイトに記載されています。
3) 地名から情報を得る
地名からもその土地に関する重要な情報を得ることができます。
特に、(現在の地名ではなく)昔の地名から重要な情報を得ることができます。
現在、とてもイメージが良い地名も昔の地名は災害多発地帯を意味するものだったということもあります。
地名に関しては、次の記事がとても参考になります。
3 津波に備える
2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波の恐怖を目の当たりにしたように、津波に備えることはとても重要です。
1) 海抜/標高を確認する
津波に備えるには、まず海抜/標高を確認しましょう。
海抜/標高は次のサイトで調べることができます。
2) 津波ハザードマップを確認する
各自治体から津波ハザードマップも公開されています。
また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでも津波ハザードマップを確認することができます。
4 まとめ
ほとんどの人が一生に一度の買い物になる不動産。
どうしても、利便性など派手な部分に目が行きがちです。
都心から近く、買い物にも便利な土地はとても魅力的でついついその魅力に負けて購入を決断しがちです。
しかし、ここで一息おいて冷静に考えましょう。
災害はめったに起こるものではないけれども自分の行きている間に一度は起こるものと想定しましょう。
そして、その災害に強い土地かどうかをこれまでに紹介した確認事項を一つ一つチェックしましょう。
そして、特に気になる点がなければこの時点で購入を決断しましょう。
決して焦ってはいけません。
この記事が、素晴らしい不動産購入の一助となれば望外の極みです。