クライマックスシリーズに反対、いらないという意見に反論する4つの理由
賛否両論あるプロ野球NPBのクライマックスシリーズ。
反対意見の理由としては、
- レギュラーシーズン3位のチームが日本一になる可能性があり、レギュラーシーズンの意味がなくなる。
- レギュラーシーズンで負け越したチームが日本一になる可能性があり、レギュラーシーズンの意味がなくなる。
といったところです。
しかし、プロ野球NPBの観客動員数は年々増加しており、クライマックスシリーズはプロ野球NPBの盛り上がりの一翼を担っていると思います。
そして、私はクライマックシリーズに大賛成です。
その理由を紹介しますね。
目次
1 レギュラーシーズンが最後まで白熱する
クライマックスシリーズが開始されるまでは、早い年だと9月前半には優勝チームが決まり、その後は1ヶ月も延々と消化試合が繰り返されました。
そして、クライマックシリーズが開始されるまでは、優勝でなければ2位も6位も一緒という風潮があり、順位争いにも全く熱がありませんでした。
しかし、クライマックスシリーズの開始以後、2位と3位、3位と4位との違いが明確になり、優勝チーム決定後も白熱した順位争いが行われ、レギュラーシーズンが最後まで盛り上がるようになっています。
2 個人タイトルをとらせるための敬遠などが少なくなる
クライマックシリーズが始まるまでは、レギュラーシーズン終盤になると、個人タイトルをとらせるための露骨な敬遠や、投手交代が散見されました。
しかし、クライマックスシリーズが始まってからは、レギュラーシーズンの最後まで順位争いが続くので、このような露骨な敬遠などが少なくなり、以前よりは健全なタイトル争いが展開されるようになりました。
3 クライマックスシリーズ自体が盛り上げる
野球の面白さは、短期決戦にこそ表れると思っています。
絶対に負けられない、明日がない試合は、観るものを魅了させます。
クライマックスシリーズは、短期決戦ですので、レギュラーシーズンにはないドラマが生まれ、盛り上がることが多々あります。
例えば、2016年に大谷翔平選手が指名打者出場からリリーフ登板したシーンや、2018年の菅野智之選手のノーヒットノーラン達成などのドラマが生まれます。
4 絶妙なルールによりシーズン優勝チームが圧倒的に有利である
2位や3位のチームが、日本シリーズに進出するなんておかしいというのが、クライマックシリーズに対して反対の立場をとっている方の大方の意見だと思います。
しかし、クライマックシリーズで勝ち上がって日本シリーズに進出するチームは圧倒的にレギュラーシーズン優勝のチームが多いです。
これは、アドバンテージ、日程、ホームグラウンド等、クライマックスシリーズの絶妙なルールによるものです。
まず、日程ですが、これは圧倒的にレギュラーシーズン優勝のチームに有利です。
2位、3位のチームのファーストステージ終了後、中1日(ファーストステージが2試合で終わった場合は中2日)で、ファイナルステージが待ち受けています。
そのため、ファーストステージ通過チームは、エース級の投手の登板がファイナルステージの中盤からになってしまいます。
次にホームグラウンドですが、ファーストステージ、ファイナルステージ共に全試合をレギュラーシーズン上位チームのホームで実施することになっております。
特に長丁場のファイナルステージでは、全試合をホームで戦えることからレギュラーシーズンの優勝チームが圧倒的に有利です。
レギュラーシーズン優勝チームに与えられる1勝のチームに与えられるアドバンテージは言わずもがなです。
5 まとめ
このように、クライマックスシリーズはプロ野球NPBの盛り上がりに大きな役割を果たしていると思います。
また、絶妙なルールによって、レギュラーシーズンの優勝チームにも十分に配慮しています。
クライマックスシリーズを楽しみましょう!
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