電波時計で電波を全く受信できなくなってしまったときの対策
長年、カシオの電波時計を愛用しています。
先日、この電波時計の時刻表示が狂うようになっていたので、どうしたのかなと確認してみたところ、電波を受信できていないことがわかりました。
電波が受信できていなかったことは、これまでにも何度かありました。
しかし、その度にリセットボタンを押してリセットをかけることにより、電波時計が電波を受信して、再び正常に動くようになりました。
しかし、今回は何度リセットをかけても電波を受信することができませんでした。
1 電波時計の電波とは
電波時計は電波を受信して、正確な時刻を表示するようになるのですが、この電波とはどのようなものなのでしょうか。
調べてみました。
電波時計が受信する「標準電波」とは、情報通信研究機構 (独立行政法人) が管理する日本の標準時の電波のことです。
日本標準時は 10 万年に 1 秒しか誤差がでない高精度のセシウム原子時計によって作られ、福島局 (周波数 40 kHz) と九州局 (周波数 60 kHz) の送信所から発信されています。両局から発信された電波は日本全国をカバーしています。
同じ周波数では電波が重なる地域で互いに干渉し合い電波が弱くなってしまうため、異なる周波数が設定されています。
送信所からの受信範囲の目安は、おおむね 1,000km です。状況により異なりますが、東日本地域は 福島局(おおたかどや山:40kHz)、西日本地区は 九州局(はがね山:60kHz)の電波が受信しやすいと想定されます。
(セイコー社のサイトより)
日本全国をわずか2つの送信局でまかなっているのですね。
福島局は、「おおたかどや山標準電波送信所」といって、福島県田村市付近にあるそうです。
九州局は、「はがね山標準電波送信所」といって、佐賀県佐賀市にあるそうです。
2 電波を受信しない場合の対策
1) 電波時計の置き場所を変えてみる
電波時計の電波はあまり強力な電波ではありません。
そのため、電波を良好に受信するには、窓際に置いた方が良いと言われています。
しかも、送信局のある方向の窓際に置いた方がよいです。
私は、東京在住で、送信局は福島県にありますので、北側の窓際に電波時計をリセットして置きました。
すると、これまで全く受信できなかった電波を見事に受信してくました。
これで、無事に電波時計が復活しました。
2)スマホのアプリで対応する
今回は、電波時計の置き場所を変えることで、無事に電波を受信できたからよかったものの、万一これでも電波を受信できなかった場合は、スマーフォンのアプリを使って時刻合わせをすることができます。
JJY Simulator – iTunes – Apple
https://itunes.apple.com/jp/app/jjy-simulator/id431054911?mt=8at=1000lMjk
JJYEmulator – Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.houryo.jjyemulator&hl=ja
このアプリを用いても電波時計の狂ってしまった時刻を補正することができますので、電波時計の置き場所を送信局向きの窓際に変えても受信できなかった場合は試してみるとよいでしょう。
3 まとめ
紹介した2つの方法のどちらかで、狂ってしまった電波時計の時刻を補正できると思います。
私も、電波時計の時刻が狂うと、なんかいやなものですが、これからは余裕をもって対処できると思います。